ヒジュラって何!?イスラーム教の誕生を3分で解説!

みなさんこんにちは。ケイトです。

今回は、アラビア半島に目を向けまして、イスラーム教の誕生を見ていきたいと思います!

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メッカの大商人

アラビア半島では、ほぼほぼ砂漠でした。

 

人々は所々に水が湧いて森林がある、オアシスと呼ばれる場所を中心に遊牧、農業、隊商による商業活動をして暮らしていました。

 

ササン朝と、ビザンツ帝国が激しく争い始めると、両者がそれにいっぱいいっぱいになり、牛耳っていた貿易などが手薄になっていきます。

 

また、争っているために、今まで使っていた交通路が使えなくなってしまいます。そこで、商人たちはアラビア半島を経由することにします。

 

メッカと呼ばれる地域を中継地に取引を始めたのです。メッカの商人にとっては中継貿易ですね。彼らは中継貿易を独占できたので、めちゃくちゃリッチになりました。

 

ムハンマド

この富の独占が実はイスラーム教誕生のきっかけなんです。イスラーム教を唱えたのは、クライシュ族という名門商人の家に生まれたムハンマド。

 

普通にお金持ちだったんですね。

 

しかし山で瞑想に耽っていたある時、唯一神アッラーのことばを聞きます。貧富の差はだめよ、平等でなくちゃ、というものです。

 

俺って預言者なんだ?!と気づいた彼は、偶像崇拝禁止の厳格な一神教、イスラーム教を唱えます。

 

預言者というのは、神の言葉を預かる者のことです。

 

神はムハンマドの前にも人々に言葉を授けたのですが、キリスト教にもユダヤ教にも全ては伝えきれなかったんですね。

 

お前が最後だ、ということでムハンマドが最後の預言者になっています。

 

実はアッラーというのは、神という意味で、キリスト教もユダヤ教もイスラーム教も、同じ神なんですね。

 

イスラーム教を唱え始めると、神の前では人々は平等だという考えに共感を持つ人がどんどん増えます。アッラーの前で人々は平等、これがイスラーム教のポイントです。

 

ヒジュラ

貧富の差反対!人々は平等!と唱えると、批判する人々がいますね。そうです。中継貿易で儲けているメッカ大商人です。

 

彼らは、自分たちの利益を守るため、ムハンマドを徹底的に潰そうとします。

 

耐え兼ねたムハンマドは、信者を率いてメッカの北にある、メディナという場所に移住し、ムスリムの共同体、ウンマを建設します。

 

ムスリムはイスラーム教徒という意味で使われますが、神に身を捧げるものという意味も含んでいます。

 

この移住をヒジュラと呼びます。

 

イスラーム暦はこのヒジュラのあった日を元年として始まっています。

メッカ征服

ムハンマドは、自分たちを批判してくる者達と戦おう!と呼びかけ、メッカに向かいます。そして、誰の血も流さず、メッカ征服を成し遂げ、多神教の神殿であるカーバの偶像を壊して、イスラームの聖殿にしました。

 

偶像崇拝禁止の訳を簡単に説明すると、

 

偶像は結局人間が作った者で、神ではない、よって、それを崇拝するのはおかしいから

 

です。

 

イスラームの勢いは止まることなく、次々と支配下に収め、アラビア半島をほぼ統一します。また、イスラーム教の聖典、コーランアラビア語で書かれます。

 

イスラーム教は人々の生活、政治や文化などあらゆるものを規律していて、主にそのことが神の言葉としてコーランに書かれていますね。

 

ムスリムの信仰を後世の学者が端的に表したのが六信五行です。断食や礼拝などが内容に入っています。

まとめ

 

いかがでしたか?

 

イスラーム世界の最初を触れてみました。なにも悪くないのに、ムスリムの人々が、冷たい目で見られているのはすごく残念です。

 

一緒にするなと、私の友達は言っていましたね。

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