仏教とジャイナ教の違いとは?分かりやすく解説!!

みなさんこんにちは。ケイトです。

今回は、論述問題でよく問われる、仏教もジャイナ教の違いをわかりやすく解説していきます!

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仏教とジャイナ教の違いとは?

仏教とジャイナ教は共通点の多い宗教ですが、開祖や支持者、信仰などにおいて違いが見られます。

 

特徴的なのは、

仏教は苦行(辛い修行)を否定して輪廻転生からの解脱の道を説いたのに対し、

ジャイナ教は苦行を認めて苦行こそ輪廻からの解脱の道だと説きました。

 

また、ジャイナ教は不殺生を厳しく徹底したのも特徴です。どういうこっちゃ分からないと思うので、以下で詳しく説明します。

 

仏教とは?

仏教はインドで誕生しました。誕生したのは紀元前6世紀の終わり頃です。

 

この時代はヴェーダ時代の終わり頃にあたり、インド各地には城壁で囲まれた都市国家がいくつも生まれていました。

 

都市国家の中では、旧来のバラモン(司祭)の権威が否定され、クシャトリヤ(武士)やヴァイシャ(商人)の支持を背景に新しい宗教が生まれていきました。

 

仏教はそのうちの一つです。

 

仏教の開祖は、クシャトリヤ階級出身のガウタマ=シッダールタです。尊称はブッダです。

 

ブッダは王子として生まれて不自由ない生活を送っていましたが、

 

次第に、人間には生・老・病・死という4つの苦しみがあるということに悩んで出家、苦行により悟りを開こうとしました。

 

しかし、いくら苦行を積んでも悟りを開くことはできませんでした。彼はスジャータという娘が乳粥を与えてくれたことをきっかけに苦行を捨てます。

 

お腹は満たされた方が良いじゃないかと。そうして菩提樹のもとで悟りを開きました。

 

彼はその悟りをもとに人々に教えを授けました。これが仏教の始まりです。

 

ブッダは心の内面から人々の悩みをとくことを重視しました。また、人は生前の行為によって死後に別の生をうける過程が繰り返される、

 

輪廻転生

 

という迷いの道を回り続けると当時考えられており、ブッダはここからいかに抜け出すか(解脱するか)を説いたのです。

 

彼は難解なヴェーダ祭式やヴァルナ制を否定、多くの人々に受け入れられる信仰を生み出したのです。

 

ジャイナ教とは?

ジャイナ教が誕生した時代は仏教と同じ頃です。仏教と同じく、クシャトリヤやヴァイシャの支持を受け、旧来のバラモンの権威を否定、ヴェーダ祭式やヴァルナ制を否定しました。

 

ジャイナ教の開祖はヴァルダマーナです。ヴァルダマーナもクシャトリヤの出身ですが、彼はブッダと異なり苦行を通じて悟りを開きました。

 

そのため、ジャイナ教では輪廻から解脱するためには、正しい生活を送り、苦行によって自らの業(悪行)を消し去る必要があると説きます。

 

ゆえにジャイナ教では苦行が肯定されており、ここは仏教との大きな違いです。

 

また、ジャイナ教は徹底した不殺生を教義としています。

 

ジャイナ教の修行者は小さな虫さえも殺すことが許されないので、気づかぬうちに殺生をすることのないように口や鼻をマスクで覆い、虫を踏みつぶさないように歩く際には、ほうきで前を払いながら進みます。

 

これはジャイナ教特有のものです。

 

バラモン教の進化

仏教やジャイナ教などの新興宗教が信者を増やす一方で支持者を大幅に減らしたバラモン教には改革が求められるようになりました。

 

バラモン教は、それまでの祭式至上主義から脱し、内面の思索を重視しました。こうして起こったのがウパニシャッド哲学です。

 

ここでは、

宇宙の本体である梵(ブラフマン)

人間存在の本質である我(アートマン)

本来一つのものである(梵我一如)と悟ることで輪廻から解脱できると考えました。

 

これは世界最古の深い哲学的思索とされています。このウパニシャッド哲学は、実は前述した仏教とジャイナ教の核になった思想なのです。

 

バラモン教の改革運動もまた、新興宗教の成立に強い影響を与えていたのです。

 

一方で、民衆の日常生活の中では仏教やジャイナ教の勃興を受けながらもバラモンの教えが存続していました。

 

この信仰は、やがてヒンドゥー教に発展していくことになります。

まとめ

 

いかがでしたか?仏教とジャイナ教の違いについて、そしてバラモン教の進化についてもお話ししました。本当に論述問題で良く出るので、押さえておいてくださいね!

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それではまた会いましょう!

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