どうも!ケイトです。
この記事ではアメリカの南北戦争を分かりやすく解説していきます。3分で理解できます。
Contents
南北戦争
原因は?
戦争を学ぶときにまずおさえなければならないのが、原因ですよね。南北戦争の原因はその名の通り、南北の奴隷制を巡る対立でした。
この頃はまさに開拓時代で、みんなが一攫千金をねらうゴールドラッシュの時期でした。もともと対立していた北と南は、西の方にも奴隷制を拡大するのか否かで対立が激化してしまいます。
北と南の違い
さっきから南北の対立だと言っていますが、そもそも何で喧嘩してるの?っていうとこですね。対立の原因は、それぞれの産業の違いでした。
北部では、ピューリタンが多く、賢い人も多かったので、工業が盛んでした。また、彼らは自国の工業品を守るため、国が手厚く守ってくれる連邦制を支持していました。連邦制であれば、強力な権限を持つ政府が、関税をかけたり、攻め込まれても国が率いる強い軍があるので、安心ですよね。
一方南部では、奴隷をつかった農業が盛んだったんですね。アフリカから、奴隷となる人が運ばれてくるため、南に奴隷が多かったんでしょう。
奴隷は読み書きができない人が多かったので、難しい操作が必要な工業には向きませんでした。南部ではプランテーションで大量に農産物を生産しました。また、南部の人々は、奴隷をつかった大量生産をしていたため、関税をかけて保護貿易ではなく、バンバン自由に貿易したがっていました。
さらに、ホイットニーによって綿繰り機が開発されると、イギリスにたくさん綿花が輸出できる状態になったので、なおさら自由貿易、州権制を希望しました。
ミズーリ協定
北部は人道的主義を持ち出し、奴隷制を批判し、どうにか南部を打ち負かそうとします。1820年には、北緯36度30分よりも北には奴隷州をつくらないという取り決めをします。これをミズーリ協定と言います。
自由州か奴隷州かを投票で決めるようになり、奴隷反対を唱える共和党ができたりもします。これによってさらに南北が対立するようになってしまいました。
アメリカの政党の歴史はこちら↓
エイブラハム・リンカーン
1890年、大統領選では、共和党のエイブラハム・リンカーンが当選しました。彼はこのまま対立しているのはよくない!として、南部を連邦から切り離します。よく考えればすごいことやってますね。
切り離された南部はアメリカ連合国を作り、ジェファソン=デヴィスを大統領にします。そして、南部は北部を攻撃し、南北戦争が始まるのです。
奴隷解放宣言
圧倒的な人口、経済力を誇る北部と、北部の人間も認める凄腕のリー将軍が率いる精鋭部隊の南部。両者は、激しくぶつかり合い多くの死者を出しました。
戦争開始から二年後、リンカーンは奴隷解放宣言を発表しました。この狙いはリンカーンが奴隷反対で解放したかったから...ではありません。
もともとは、黒人奴隷が南部の人々の酷使に怒って、蜂起に出ることを期待していました。戦わずして、勝てると思っていたのです。
しかし、アメリカから安く物を仕入れることができるように、自由貿易を求めていたイギリスやフランスが南部を支持する可能性があったのです。イギリス、フランスの軍が入ってきたらさすがに勝てません。
だから、リンカーンは奴隷解放宣言を出し、「南部は未だに奴隷がいるんだよ!人権はどうなってるの?かわいそうだよね!」というアピールをヨーロッパに向けてしたのです。
奴隷解放宣言の目的は、世論を味方をつけ、「北は正義、南は悪者」と印象づけ、南部を孤立させるためだったんですね
勝敗
ゲティスバーグの戦いで北部が勝って以降、グラント将軍率いる北部の連勝が続き、南部のリッチモンドが陥落。北部の勝利で、南北戦争が終わりました。アメリカ再び、合衆国として一つにまとまりました。
(ゲティスバーグはリンカーンが「人民の、人民による、人民のための政治」という有名な演説をした場所ですね)
奴隷は解放されたのか
奴隷制は一応廃止され、奴隷だった人々は解放されました。
が。
教養も財産も無い人にとっては、いきなり自由になっても困るわけです。結局、シェアクロッパーという農奴のような身分になり、生活はそんなに変わりませんでした。
また南部では憲法を無視して黒人への差別が推奨されました。今でも、南部の方が差別が強く残っている印象ですね。
まとめ
いかがでしたか?南北戦争を解説しました!ぜひこの記事を勉強に役立てて下さいね!
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それでは
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