どうも!ケイトです!
今回は、聞かれたら意外と答えられない、ギリシアの民主政とローマの共和政の違いをお話していきます。
Contents
ギリシアの民主政
ギリシアの民主政はこの記事で説明しました。
民主政とは、政治を動かす人の半数以上が市民である政体のことです。
ギリシアの民主政は、市民であれば平等で、重要な役割はくじ引きで決めていました。まさに民主主義の鏡です。
しかし、この民主主義には大きな穴がありました。それは、優秀なリーダーがいないと、政治が腐っていくことです。
民主主義は正義のように語られますが、大衆はいつも間違えます。正しい方向に導いてくれる人がいないと、多数決をとっても間違った方向に進むのです。そういう間違った方向に進んだ政治を衆愚政治といいます。
ローマの共和制
ローマの身分闘争
ローマの身分闘争を簡単にみていきましょう。
ローマには先住民、エトルリア人がおり、ギリシア文化の影響を受けていました。はじめはエトルリア人の王に支配されていましたが、のちに王を追放し、王や皇帝をもたない共和政になりました。
しかしローマもギリシアと同じく、貴族の支配が大きかったのです。
貴族と平民、奴隷間に身分差があり、国の指導権をもつ会議だった元老院、最高官職である2名のコンスル(執政官)は貴族に独占されていました。
しかし中小農民が重装歩兵として活躍するようになると、「国のために戦ってんだから、参政権よこせ!」と身分闘争を挑みます。ギリシアと同じですね。そうして段階的に平民の参政権が向上していきます。
まずは元老院やコンスルの決定に拒否権を行使できる平民出身の護民官と、平民だけの会議である民会が設置されます。
次に、曖昧だった法律を文字にして、十二表法が制定されます。これによって貴族の方の独占を防ぎました。次はリキニウスセクスティウス法が制定され、
定員2名のコンスルのうち1人は平民から選ばれるようになります。大きな進歩ですね。最後に、ホルテンシウス法が制定されます。
これまで民会の決議は元老院の認可なしでは国法となりませんでしたが、これにより元老院の認可がいらなくなりました。
語呂合わせタイム
ここまでで出てきた法律を語呂合わせで覚えてしまいましょう。
ゴミを平らに12馬力で掘る
1 護民官
2 平民会
3 十二表法
4 リキニウスセクスティウス法
5 ホルテンシウス法
ヤバイくらい盛り上がったゴミ山を、これでもかといわんばかりに12馬力で平らにしていきます。
ローマの共和政
共和政とは君主を持たない政体のことです。ローマの共和政は、独裁的な執政官と、貴族政的な元老院、そして民主政的な民会という三つの組織によって構成されていますね。
独裁的な要素が解消されていない部分が、「だめじゃね?」と思うかも知れませんが、独裁、貴族、民主の3つが以外にも絶妙なバランスを保ったのです。
そのおかげでローマ帝国は、大国になり、さらに長生きしました。
独裁って良いところもあります。なにか緊急事態が起こったときに、迅速に対応できるのです。独裁的役割の人は、執政官ですね。
身分闘争によって、執政官は民会から選ばれるようになりました。市民の投票で選ばれているので、独裁とはいっても民主的なのです。
まとめ
いかがでしたか?
違いが分かると面白いですね。ローマの勉強もギリシアの勉強も頑張っていきましょう。
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それでは!
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