どうも!ケイトです。
今回は中世ヨーロッパで行われた、農業の方法、土地の利用法である、三圃制の利点と問題点について解説していきます。
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三圃制とは?

三圃制というのは、土地の利用法の名前です。これがとても画期的なのです。
今までは、一年畑で作物を育て、次の一年は畑を休ませる二圃制でした。
作物を育てると、畑は栄養分を作物に吸収されてしまうので、回復のために休ませる必要があったのです。でも、とても効率悪いですよね。
まずは耕地を3つに分けます。

3つ枠のうち2つの枠では作物を育てます。春耕地、秋耕地と呼びます。違う種類の作物を育てるというのがポイントです。
例えば、春耕地で人参と秋耕地で大根を育てるんです。残った1つは放牧地として、休ませます。

二年目。それぞれの枠の役割を交代します。
にんじんを育てた場所は、放牧地として休ませて、大根を育てた場所に人参を植え、休ませていた土地に大根を植えます。
なぜ違う作物を植えられるかというと、作物によって、使う栄養分が違うからですね。人参を育てるための栄養分と大根を育てるための栄養分は違うので、大根を育てている間に、人参を育てるために使った栄養を回復させることができます。

三年目。また役割を交代します。休ませていた土地に大根を植え、人参を育てていた土地はお休みです。
大根を育てていた土地に人参を植えるのです。人参と大根はただの例えですが、春耕地に大麦、秋耕地に小麦やライ麦を育てていたことが多かったようですね。

利点

これはもちろん、めちゃくちゃ効率が良くなったというところです。二圃制では、半分の土地しか使えませんでしたが、三圃制では、3分の2も土地が使えます。
また、鉄製有輪重量犁が登場したことで、相乗効果。生産力が見事にアップして、余った分を売れるほどになりました。
問題点

この時代農作業は共同でやらなければなりませんでした。荘園の説明は前回しましたね。何が言いたいかというと、農民が独立して暮らすということが難しかったのです。
採れた作物を領主に献上し、余ったものをみんなで分け分けするよりも、自分で採ったものを自分で食べ、余った分を自分で売るほうがずっといいですもんね。
独立が遅れたというのが1つ。
また、土地の利用が少し複雑なため、しっかりしたコントロールが必要でした。つまり、コントロールできる領主は、力を強め、農民の搾取が進んでしまいました。
まとめ
いかがでしたか?
三圃制の説明でした!実は今の混合農業に繋がっているんですよ!自分で説明できるようになって下さいね。
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それではまた会いましょう!
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