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混迷に混迷を極めたアメリカ憲法制定会議。ヴァージニア案vsニュージャージ案とは?

フィデラルフィアでの憲法制定会議

 

フィラデルフィアでは、憲法制定会議開かれます。

 

その背景にあったのはやはり連合規約が不利というところでした。すなわち、連邦には課税権がなく、独自財源を持たないので、戦争で生じた借金を返していこうにもお金が無い。

 

それに、通商規制権もなかったので、ステート間の対立を収拾できなかったんですね。連合契約の規定上は各ステートが協力してくれないと、一切やれることがないという状況でした。

 

人格者なんて中々いないという現状

今までよりも強力で、各ステイトの主権も侵さない中央政府をつくるという目標はありました。

 

しかし、共和主義的なところを実現しようとするのに課題がありました。それは、徳を持ってない人は多いということです。

 

共和主義では世間のことを考えられる人格者、すなわち市民的徳性に富んだ人たちが政権を握るべきという考えがあります。

 

とはいえ、そんな人なかなかいないというのが現状でした。現実には存在しない存在を目標に掲げるのはある種の論理のねじれです。

 

憲法制定に反対だったロードアイランド

 

フィラデルフィアの憲法制定会議は1787年の5月に連合規約の改正、新憲法制定のための会議として開催されることになりました。

 

一応連合規約の改正という形でしたが、ほぼ一から作り直すということについてはおおむね最初から合意がありました。当時はフィラデルフィアが厳密な意味で言うと、首都だったので開催されたわけですね。

 

各ステイトは、市民的徳性がある有識者や知識人だと思われている人をこの会議に送りました。ただし、連合規約の改正に絶対反対というステートもありました。

 

最も強く反対していたのが、ロードアイランドです。ロードアイランドは、もともとプリマスからマサチューセッツ植民地へと発展をし、ここから分離をして形成された植民地です。

 

マサチューセッツ植民地というのは、ピューリタンが多いのですが、中々厳格な人達だったんです。

 

それに納得がいかない人たちが、宗教的な寛容、自由を求めて、ロードアイランドを作ったと言われています。

 

ロードアイランドは、大きなステートが力を持つことについて非常に強い警戒感を持っていました。小さなステートで、人口も少ない。そして、銀行が少なく、社会経済的に脆弱で、そしてかつて宗教的に弾圧されたの迫害されたという経験を持っているということもありました。

 

連合規約がどのステートも対等に扱っている分、その改正は小さなステートの影響力を低下させることを意味していました。

 

強力な中央政府が作られて作られたら、ニューヨークやマサチューセッツによって抑圧されることはなくなっても、今度はあの強力になった中央政府によって抑圧されます。

 

特に中央政府にマサチューセッツの意向が強く反映されていくと、こういう風に考えるのが自然なことですね。というところで、ロードアイランドは憲法制定会議に誰も送りませんでした。

 

バージニアプランvsニュージャージープラン

 

憲法制定には、13のステートのすべての賛成が必要でしたが、13のうちの9の賛成で成立することになりました。

 

憲法の前にもやっぱり連合規約の改正手続改正という外形を取りつつ、連合規約の改正のためのルールは守らなかったんですね。特別ルールでやるという、、、。

 

少し話を戻すと、12のステートから代表者が送られて会議が開かれます。議長になったのはジョージワシントン。

 

憲法を制定するにあたり、「どのぐらい強力な中央政府をつくるか」、「ステートの対等性、平等性をどのぐらい維持するか」というのが大きな問題でした。

 

基本的には、大きく分けて二つの考え方がありました。

 

一つはバージニア案。ジェームズ・マディソンの発案です。

 

ステ-トの政府の力をかなり縮減して弱め、そして新しく作る中央政府においても、大きなステイトほど発言力が大きくなる、ということを構想しました。つまり、政府は強く、議会の力は相対的に弱めるということを考えていたようです。

 

それに対してニュージャージープラン。ニュージャージーは小さいステイトですよね。基本的には、小さいステートの利害関心を強く反映する案でした。

 

ステイト間の対等性ができるだけ守られる、そして、中央政府が強力になりすぎないように権限を抑制したものにという主張でした。

 

この二つの案の間で、もちろん様々な修正や、いろんな形の議論、検討が続いていきます。

 

中央政府も強くし、議会の力は大きなものにしないのがヴァージニア案。

 

ステイトの力は多少弱めるけれども、中央政府が圧倒的という風な形はせずにその議会の力についても、ある程度認め、一般市民の代表者も関われるようにするというのが、ニュージャージ案。

議会を抑制するのに大統領という存在が生まれる

 

ここでの大きな争点は議会の強さとそれをどう抑制するかでした。

 

中央政府の内部で当初は、このバージニアにせよ、あのかなり強力な中央政府を想定している場合にも、二院制が想定されていました。

 

すなわちその一般市民の意向がより強く反映される下院に加えて、一般市民の意向を程度遮断した上院が存在することによって抑制をしていくという仕組みですね。

 

この案は強かったものの、やっぱり結局は同じ議会の中で上院下院で抑制する、それだけではちょっと無理があるだろうという結論に至りました。

 

それでどうなったかと言えば、二院制+大統領という仕組みです。

 

大統領は英語でプレジデントですが、それは主催者という意味です。中立的であり、君主制とかそういうものに接近する香りがしないという意味合いでした。

 

会議の最終段階で、大統領という存在が置かれます。上院下院の間での関係と、大統領が議会全体を抑制していくという仕組みが構築されるのです。

 

そのような仕組みを含んだ新しい憲法というのが、作られていくんですね。

凡庸な人間でも政治に参加できる

 

もっと凡庸で平均的な人間が政治権力を行使しても破綻しない仕組みっていうのを作らないといけない、当たり前の人が当たり前の行動をしても破綻しない政治のメカニズムをどうつくっていくのかという発想が登場してきました。

 

権力の抑制、均衡関係、つまり権力者を互いに競争させるだけではなく、競争させた上で更に抑制をかける仕組みをつくろうという発想に至ります。

 

競争自体は悪いことではないという考えも生まれてきました。すなわち、自分のこと、自分の支持する党のことばかり考え、世の中、全体のことは考えないという党派的野心は悪という考えではなく、

 

みんな党派的野心があることを前提に、人々が相互に抑制し合ったり、競争した結果より多くの人に支持されたものが一時的に権力を握るって言うことを認めたらどうだろうかと。

 

権力は抑制されるし、定期的にチェックをされて、だめだっていうふうに言われたら、違う党派の人に取って代わられるという仕組み。そうであれば、一般市民であっても、その政府が運営できますよね

 

つまりは、無理だと思われた共和政で運営できると。これが憲法をつくるときに大きな役割になってくるのです。

 

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