どうも!ケイトです!
今回は意外と理解が曖昧な人が多い、イギリス国教会の解説をしていきます!
Contents
イギリス国教会ってそもそも?
イギリス国教会の特徴としては、カルヴァン派、トップを国王とした司教制度、儀式はカトリックというものです。
これでもかってぐらいカオスですね。
成立のきっかけは離婚問題?
成立のきっかけは、なんとイギリス国王であるヘンリ8世の離婚問題です。
彼はお兄ちゃんのお嫁さんと結婚したのですが、女の子しか生まれず、王位の継承に心配が出てきました。
そんな中で、宮廷に仕える女性に恋に落ち、彼は離婚したいと思うようになります。
ネタが渋滞してますね。
しかし、離婚は簡単にはいきません。兄弟のお嫁さんと結婚したのには訳がありました。
本来なら、そういった結婚はカトリックにおいて禁止されているのですが、スペインとの関係(奥さんはスペイン国王の娘)や王位の継承など問題が山積みだったため、彼女との結婚を教皇に認めてもらったのです。
だから、苦労して説得して認めてもらった結婚を、「好きな子できたから別れたい」といって簡単に解消できない訳ですね。
カトリックとの関係が壊れて、スペインとも仲が悪くなる可能性があるんです。しかし、彼は離婚するために行動します。
恋に落ちた彼女を妊娠、彼女と結婚し、出産させます。女の子が生まれ、それを知った教皇に破門され、カトリック教会と縁を切ります。
そこでヘンリ8世は、首長法という法令を出します。
これは、「イギリス国内の教会の首長は国王だ」という宣言です
そう、これがイギリス国教会の始まりなんです。
エドワード6世が教義を整える
ヘンリ8世と、恋に落ちた彼女との間には女の子が生まれますが、その後彼は彼女を処刑してしまいます。
そして、3番目に迎えた奥さんとの間にようやく生まれた男の子がエドワード6世です。
彼は、イギリス国教会の教義はカルヴァンの教え中心です!ということを決めました。また、一般祈祷書という信仰の仕方マニュアルを作って、ルール化しました。
カトリックを復活させたいメアリ1世
ヘンリ8世の最初の奥さんとの間に生まれた女の子がメアリ1世です。彼女はカトリックを復活させることを試みました。
なんでここでカトリック?ということですが、彼女のお母さんは敬虔なカトリック教徒で、傲慢なお父さんに迫害されてるのを見ていたからですね。
プロテスタントを大量に殺害し、カトリック復活策を進めた結果ついたあだ名は、「ブラディ・メアリ」でした。
イギリス国教会をほぼ完成させたエリザベス1世
彼女は、2番目の奥さん(恋に落ちたあの子)との間に生まれた女の子です。彼女は、イギリス国教会の体制を確定させます。
統一法を制定し、カルヴァン派で、教会は司教制度、儀式はカトリックという内容。すべては体制の強化のための最善策です。
色々試行錯誤した結果なんですね。
ちなみにエリザベスは、とても人気のある女王で、生涯をイギリス政治に捧げ、結婚もしませんでした。
「処女王」とも呼ばれています。「処女」は英語で「ヴァージン」。
アメリカ大陸に進出し、最初に植民地にした場所の由来になっています。「ヴァージニア」ですね。
まとめ
いかがでしたか?イギリス国教会成立から体制の確立までを解説しました!
今後のイギリス史にも世界史にも関わってきますのでしっかり理解しておいてくださいね!
それではまたお会いしましょう!
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