どうも!ケイトです。
今回は、19世紀の欧米文化を徹底的にまとめていきます!すごい量になりますが、頑張ってついてきて下さい。
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19世紀の欧米文化
19世紀はフランス革命の影響により、政治的、社会的な激変が起こった時代。文化も宮廷文化、貴族文化にとってかわって、市民中心の文化が現れます。
貴族文化の大部分を市民が受けつぎ、今までそんな文化が届かなかった人々ににも届くようになるわけです。
ナショナリズムによって、国家としてひとまとまりになったことで情報共有のためのメディアが発達し、国として国力を上げるための科学が発展していきました。
芸術
フランス革命で、ナポレオンが各地を支配するようになると、抑圧された現地の人々の不満が募っていました。それが原動力になったのか、自分達の国や民族、文化、歴史、感情や想像力を重視しようという思想になり、それが芸術に繋がっていきます。
この時の芸術のスタイルをロマン主義と言います。
また、19世紀の後半、社会が成熟し、科学も発達するようになると、芸術にも影響してきます。想像!感情!のロマン主義に対抗して、人間や社会の様子をリアルに描く、写実主義が台頭してくるのです。
そして、人間や社会をリアルに描いてきた結果、人間の偏見や社会の矛盾に気づくようになります。そのような偏見や矛盾を表現する芸術スタイルも生まれます。それが自然主義ですね。写実主義の枝分かれから生まれたものとして、印象派というスタイルもあります。
美術
ダヴィド「ナポレオンの戴冠式」(フランス革命でナポレオンが皇帝になる)
ドラクロワ「キオス島の虐殺」↓
ミールべ「石割り」
ミレー「落ち穂拾い」「種蒔く人」
ドーミエ「古代史」
モネ「印象・日の出」
ルノワール「ムーランドラギャレット」↓
セザンヌ「サントヴィクトワール山」
ゴーガン「タヒチの女達」↓
ロダン「考える人」
ゴッホ「ひまわり」
量が多いですね。そこまで頻繁に聞かれるものでもないですが、余力があれば覚えておきましょう。
音楽
ベトベトベルト、パンで拭くな
ドボンと茶につけ澄んだねバッチーリ
ベートーベン(ベト)
シューベルト(ベルト)
ショパン(パン)
ヴェルディ(で)
ヴァーグナー(拭くな)
ドビュッシー(ドボン)
チャイコフスキー(茶につけ)
スメタナ(澄んだね)
プッチーニ(バッチーリ)
結構むりあるなw
当時の作曲家たちを語呂合わせでまとめました。
文学
続いて文学。文学は時々問題になるので、得点アップのチャンスです。
ゲーテ「ファウスト」(悪魔と契約する話)
ハイネ「ドイツ冬物語」(革命詩人として有名)
バイロン「チャイルド=ハロルドの遍歴」(ギリシア独立戦争に参戦したことでも有名なロマン派詩人)
グリム兄弟「グリム童話集」(赤ずきん、白雪姫とか有名ですね)
ディケンズ「オリヴァートゥイスト」(孤児の成長物語)「二都物語」
ヴィクトール=ユゴー「レ=ミゼラブル」(王政に対して若者達が声を上げる)
スタンダール「赤と黒」(貴族と僧侶の戦い)
バルザック「人間喜劇」(自伝的小説、コメディ)
ボードレール「悪の華」(美と反逆について歌った詩)
ゾラ「居酒屋」(ドレフュス事件を批判した人物)
ドストエフスキー「罪と罰」(殺人を犯した人の話)
トルストイ「戦争と平和」(ナポレオン戦争期の話)
イプセン「人形の家」(フェミニズム、女性は家にいるべきみたいな固定観念を批判)
特に聞かれやすいものは赤字にしておきました。余力があればすべて覚えましょう。
自然科学と技術
哲学
哲学です。
カントによって確立されたドイツ観念論哲学が19世紀にも提唱され、発展していきます。
有名なのはヘーゲルによる、弁証法哲学です。テーゼ(正)とアンチテーゼ(反)が合わさり、ジンテーゼ(合)が生まれるってやつ。
分かりやすく言うなら、
例えば、ランチは1品しか食べられないという前提で、「ランチはカレー食べたい(テーゼ)」、「ランチはカツ丼食べたい(アンチテーゼ)」があるとしたら、「ランチはカツカレーを食べる」というジンテーゼが生まれます。
矛盾を克服していきながら世界は発展していくのだという発想に繋がっていきます(青年ヘーゲル学派)。また、ヘーゲル派の唯物論はやがてマルクスによって受け継がれ、社会主義の思想にも繋がっていきますね。
また、ベンサムの功利主義、JSミルやスペンサーらの経験論哲学、コントの実証主義による社会学は、資本主義社会に生きるための思想を唱えました。
功利主義は、最大多数の最大幸福とも言われるように、快と不快を差し引きしたときに、快が上回るように人間は合理的に行動するという思想ですね。
JSミルはベンサムの思想を批判した上で、質的な功利主義を唱え、物理だけでなく、精神を含んだ生活全般において幸福を感じるべきとしました。そのためには、自由が必要で、またまたそのために民主主義を唱えたり、少数エリートによる支配を批判することとなります。
経済学
経済学では、アダムスミスの流れを引く、マルサスやリカードの古典派経済学を覚えておきましょう。
古典派経済学は簡単に言えば、市場には自動的に調整する機能が備わっており、市場に任せていればうまくいくよ!という発想です。そして、そのためには政府は市場に手出ししないことが必要だとも主張します。
一方で、リストという人物は、経済発展が停滞しがちな国は逆に、関税で国を保護してやるべきだと唱えました。つまり、自由に任せすぎないと。
また、マルクスは資本主義の研究をして「資本論」という本を出しました。
自然科学・技術
この時代は著しく自然科学、技術が発展しました。そのおかげで生活が便利になり、寿命も延びました。
がっつりまとめていきます。
マイヤー、ヘルムホルツ エネルギー保存の法則(物理ですかね)
ファラデー 電気化学、電磁気学(化学ですかね)
レントゲン X線(レントゲン写真のレントゲンは人の名前でした)
ダーヴィン 進化論(自然淘汰で有名ですね)
メンデル 遺伝の法則(生物ですかね、豆使って実験していた気がします)
パストゥール 狂犬病予防接種(世界中の人が彼に感謝しないとだめですね)
コッホ 結核菌発見(これによって寿命が相当延びたでしょう)
モース 電信機、モールス信号(モールス信号はアメリカドラマでよく出てくる)
エディソン 電灯 (1%の才能、99%の努力という言葉の真意は、1%の才能がなければ努力をしてもだめ)
ベル 電話
マルコーニ 無線の発明
ディーゼル ディーゼルエンジンの開発
ノーベル ダイナマイト
ライト兄弟 プロペラ飛行機
結構知ってる名前もありましたよね。ガンガン覚えていって下さい。
探検
未知なる世界への旅もこの時代のトレンドになりました。
アフリカ
アフリカ探検に送り込まれたのは、リヴィングストン、スタンリーです。意外とよく出ます。
他にも、タスマンのオーストリア探検や、ニューギニア、ニュージーランド、ハワイのことをヨーロッパに伝えたクック船長なども覚えておきましょう。
北極・南極
探検の部分で必ず覚えておいて欲しいのが、ピアリとアムンゼンの二人です。
ピアリは北極点、アムンゼンは南極点です。
ピアリのピア と きた の母音が同じ(いあ)
というこじつけで覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?19世紀の欧米文化を徹底的にまとめてみました。得点できると非常に有利な分野なので、しっかり覚えましょう!
それではまた。
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