韓国併合のメリット・デメリットをまるっと解説!

どうもケイトです。

 

世界史の記述式問題では、史実の知識に加えて、利点や問題点などの視点を論じることも重要になってきます。

 

今回取り上げるのは、「韓国併合」。

 

韓国併合とは、1910~1945の間、日本が朝鮮総督府を通じて植民地として統治したものでしたね。韓国併合の経緯は以下の記事にまとめております。ぜひ復習してみてください。

韓国統監府と朝鮮総督府の違いとは?「韓国併合」を1から分かりやすく解説!

さて今回この記事では、韓国併合のメリット、デメリットはどうだったのか。

以下まとめていきます!

Contents

韓国併合のメリット

日本側:資本主義が成長した

日本は、1910年の韓国併合から、1945年の日本降伏まで、35年にわたり、日本の植民地として韓国を支配しました。

 

現役の陸軍大将を総督として朝鮮総督府を置き、「誰がどんな土地持ってるか調べるわ」と言って、土地調査事業と称して土地所有権の確定作業を進め、「とりあえずこの土地、国のものな!」と言って広大な土地を国有地として没収。

 

その土地を日本人の官僚や企業家に払い下げました。

 

こうして土地を奪うことにより、重要な米穀などの食糧資源と労働力の供給地としていました。韓国併合ではここに重点があり、日本資本主義の成長を支えたとされています。

韓国側:インフラが整備され、近代的な経済発展を遂げた

当時、欧米的な法整備が整った主権国家は文明国とされ、そうでない国は非文明国とされていました。

 

日本は文明国、韓国は非文明国とされ、文明国が非文明国の近代化を手伝うことは何の問題にもされませんでした。

 

日本が韓国にひどいことをした、という事実はもちろんありますが、韓国は植民地から近代的な経済発展を遂げた国として挙げられることがあります。

 

日本は自国の税金を使って、鉄道、水道、電気、ガスのようなインフラ整備に投入。欧米のように、植民地から取れるだけ取るような搾取的植民地経営ではなかったということは、評価されているところです。

 

また、韓国の評論家であるキム・ワンソプ氏は、こうも述べています。

「当時の朝鮮は腐敗した李朝により混乱の極みにあった非常に貧しい国であり、日本が野望を持って進出するような富も文化もなかった」

「日本自らのもとで清、そしてロシアから朝鮮半島を守り、朝鮮を近代化する道を選んだ。その後日本は朝鮮を「日本化」することによって教養ある日本人を増大させることによる国力の増加を目指し、積極的にインフラへ投資した。朝鮮が自分たちで独立を保ち、近代化を成し遂げることが出来れば併合されることもなかったであろうし、日本によるこれらの植民地政策がなければ近代化することもなかったであろう」

(引用・抜粋)

近代化に加え、日本がロシアの侵略から守ったという見方もあるようです。このような言動・著作から彼は韓国内にて親日派として非難されています。

韓国併合のデメリット:現在の日韓関係に影響を及ぼしていること

韓国併合において、ここに触れないわけにはいきません。

 

この韓国併合条約について、日本の捉え方と韓国の捉え方は異なります。

 

日本は、安定しない「未熟な」国を併合しその発展を図ろうとした正当なものだという主張。欧米のような植民地搾取はなく、貧しい韓国のために社会インフラ整備や教育の充実など、近代化を推進し、文明国としての責務を果たしたというもの。

 

一方韓国は、侵略され、弾圧され、脅迫され、一方的に押しつけられたものという主張。創氏改名や強制連行、徴兵制が行われ、日本語教育などが徹底され、臨まない同化政策が行われたというもの。

 

いじめのスケール大きい版のように思えて仕方がありませんね。

 

当時の国際法では、「文明国が非文明国を取り込む格好か」と「他の文明国が植民地化や吸収合併を受容したか」が植民地化の要件であったようで、日本(文明国)が韓国(非文明国)を取り込むという行為においては上記の2要件ともクリアしていたとされています。つまり、当時においては、条約は合法だったというもの。

 

一方で、大戦後、国際法が今のような形に近づいた現在では、義兵闘争など激しい抵抗があった事実、日本軍側の村を焼き払い大量虐殺などを卑劣な行為から見て、武力による威嚇によって一方的に条約を結ばせたもの、不法なものだったというのが、一般的な見方です。

 

双方の見解の違いは、1960年代の日韓国交回復交渉でも平行線を辿りました。無効な条約だったんだから、それを認めて賠償してほしい韓国、有効な条約でそれは認められないという日本。

 

交渉は難航し、韓国側の朴大統領が、手っ取り早く経済を発展させるため金をもらっておこうという思惑もあり、無償三億ドル・有償二億ドルの提供を受けると言うことで日韓基本条約を結び、曖昧かつ無理矢理な決着をつけました。

 

日本は、韓国側が折れたと都合良く理解して、「支援」を行うとしていますが、韓国側は依然として、併合は無効で不法で、実質的な「賠償」であり、日本は卑劣という認識を持っています。

 

併合自体は100年前の話とはいえ、この史実は歪曲して教えられ、お互いの憎悪を引き起こし、癒えない古傷となって、竹島問題や北朝鮮による日本人拉致問題、従軍慰安婦・徴用工問題など、現在の政治的な日韓関係に影響を及ぼしています。

まとめ

まとめると、欧米国には言いなりになるくせに、立場弱い国をいじめる日本の小物感。

以上です。

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