ECSC、EEC、EC、EUの違いとは?!

 

どうも!ケイトです。

 

ECSC、EEC、EC、EUの区別はついていますか?これらはしっかり理解していけば必ず区別していけるので、地道にやっていきましょう。

 

この記事では、ECSC、EEC、EC、EUの違いを解説していきます。理解度を高めて、点数も上げてしまいましょう。

 

Contents

EEC、EC、EUの違い

これらの機関は完全に別の期間ではなく、同じ機関でもありません。まとめいきましょう。

 

ECSC→石炭・鉄鋼などの貴重な資源を、ヨーロッパの国同士で仲良く使うためにできた機関

 

EEC(ヨーロッパ経済共同体)→ECSCと同じ要領でできた機関。経済版。

 

EC→ECSC、ECC、EURATOMが合併してできた機関

 

EU→人、お金の行き来も自由に!

1952:ECSC

ECSCというのは、石炭・鉄鋼などの貴重な資源を、ヨーロッパの国同士で仲良く使うためにできた機関です。

 

ECSCは、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体とも言われます。では、この機関がどういう経緯でできたんでしょうか。解説していきましょう。

 

ドイツとフランスの間には、アルザス・ロレーヌ地方という場所があります。この地方は長く、ドイツとフランスが取り合ってきた地方なんです。

 

元はフランスにありましたが、普仏戦争でドイツへ、第一次世界大戦後にフランスへなど、ドイツのものになったり、フランスのものになったりしていたのです。

 

その理由の一つとしては、資源が豊富である、という点でした。第二次世界大戦でも、そのような資源のある場所の取り合いというのは、続いていきます。

 

アルザス・ロレーヌ地方だけでなく、ルール地方やザール地方など、資源の豊富な場所というのはいくつもあったのです。

 

これらは、フランスとドイツの間にあり、また戦争になる雰囲気がバチバチだったので、周りの国は心配していました。

 

 

ヨーロッパは色々な国が戦いに参加しやすいのに、また世界大戦なんてやりたくないからです。そこで、フランス・西ドイツ・イタリア・ベネルクス3国は、石炭・鉄鋼の生産を共同管理する機関を作ることにしました。

 

また、みんなで一致団結して、ヨーロッパの経済復興を目指そうという狙いもありました。フランスのシューマン首相が、シューマンプランという、提案を出し、こうして「ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体」ができるのです。

 

1958:EEC

ECSCの試みは成功します。

 

そのため、EEC、EURATOMという機関を新たに設置するのです。EECというのは、ヨーロッパ経済共同体、EURATOMは、ヨーロッパ原子力共同体を指します。

 

これらの機関によって、相互に関税を引き下げたり、共通の農業政策を行ったり、またこの頃から自由移動も可能になっていきました。

 

 

1967:EC

あるとき、ECSC、ECC、EURATOMは合併しよう!ということになります。こうして出来たのが、ECです。

 

ECはヨーロッパ共同体です。ぜひ正式名称も覚えておきましょう。これにより、3つの機関の機能をすべて併せ持ち、主権国家の枠を越えてヨーロッパを統合する基礎ができあがるのです。

1993:EU

 

そして今のEUですね。ECは、商品などモノだけではなく、人とお金の移動も自由にしてしまおう!と決意します。

 

そして、マーストリヒト条約という条約が発効され、ヨーロッパ連合(EU)が発足するのです。

 

また、1999年からは、ユーロが導入され、さらに加盟国は東欧にも拡大していきます。

EEC、EC、EUの違い

ECSC→石炭・鉄鋼などの貴重な資源を、ヨーロッパの国同士で仲良く使うためにできた機関

 

EEC(ヨーロッパ経済共同体)→ECSCと同じ要領でできた機関。経済版。

 

EC→ECSC、ECC、EURATOMが合併してできた機関

 

EU→人、お金の行き来も自由に!

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

EUができるまでを解説しました。ぜひ、テストや試験に活かしてみて下さい!

 

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では!

 

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