世界史を学ぶ意味ってなんだろう、と真剣に考えてみた結果

 

どうも、ケイトです。

 

学校で当たり前のように世界史を学ばされますが、なぜ世界史を学ばなければならないの?って思ったことってありませんか?

 

ということで今回は、世界史って学ぶ意味について、真剣に考えていきたいと思います。

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世界史って学ぶ意味あんの?

なぜ過去の兄弟喧嘩や殺し合いを知る必要があるのか。今とは関係ないのだから、知らなくて良いだろうと。誰しもが一度は思うことでしょう。

 

じゃあ世界史を学ぶ意味はなにか。。。。

 

考えられる上で、一番の理由は現状の国際関係を把握する上で、世界史はめちゃくちゃ重要になってくるからではないかということです。

 

私は立命館大学の国際関係学部にいたことがあるのですが、国際関係学では、必ずと言って良いほど世界史が出てきます。

 

ある教授の言葉を引用すれば、「今は過去が積み重ねられてできている世界。過去を知らずして現状を把握できるわけがない。」ということ。

 

過去に何があったか知らないと、いまどうなっているのか把握するのは困難です。しかも、過去から学んで行動することもできませんよね。

 

世界史は現状を把握する上で大切なのです。 例として、中東とアメリカの関係を挙げてみましょう。

 中東とアメリカ

 

2020年のアメリカがイランの司令官を殺害したニュース、覚えていますか?

 

アメリカのイランの確執やこのニュースは、1950年くらいからアメリカとイラン、イラクの関係を遡っていかないと理解できません。

 

簡単ではありますが、順に見ていきます。

 

1953年。イランの石油はほとんどイギリスの支配下にありました。イラン人は自国に石油があるにも関わらず、恩恵を受けれていない状態でした。

 

そこで、モサデグというイランの人物が石油を国有化しようとすると、米英はクーデターを起こして、モサデグを失脚させてしまいました。

 

代わりにアメリカを後ろ盾にトップについたのが、パフレヴィー、という人物。

 

それに対して、異議を唱えたのがホメイニというイスラーム教の指導者である人物です。しかし彼は、パフレヴィーによって国外に追放されてしまいます。

 

1973年。抑圧に怒った民衆が暴動を起こし、国外追放されてしまっていたホメイニがパリから帰還。今度はパフレヴィーが国外に逃亡します。この出来事をイラン革命といいます。イランはイスラム共和国になり、ホメイニがトップにつきます。

 

この頃、イラン人の多くは、反米感情を抱いていました。パフレヴィーは病気のためアメリカに入国。それがイランの人々を怒らせます。

 

1979年、アメリカ大使館でホメイニ派の人々が、大使館の人々を人質に取ります。これに対しアメリカは、イランへの制裁を実施するのです。

 

1980年、イラクがイランに侵攻し、イラン=イラク戦争が勃発します。

 

アメリカは、イラクをどんどん援助しました。その後、関係はさらに悪化し、イランはアメリカを敵国とするようになりました。

 

アメリカはイランの旅客機を撃ち落としたり、核を持った悪の枢軸国などと呼び、制裁を下します。

 

こうした関係の悪化の中で、2020年、イランの英雄である司令官をアメリカが殺害。戦争をふっかけているようなものですね。

 

このようにアメリカと中東の関係を見るだけでも、世界史が役立ってくることが分かります。過去を知らないと中東とアメリカの関係がなぜ悪化したのかが分からない訳です。

「ストーリー」の面白さ

こっからは世界史って実は面白いのでは?というお話をしていきます。歴史ってきくと、年号覚えなきゃとか、用語をとにかく頭に詰め込まなきゃとか思ってしまいがちですね。

 

一度それは置いといて世界史とは何かに立ち返ってみれば、世界史は世界を舞台にした長い長い「ストーリー」です。物語。脚本。お話。

 

小説、漫画、ドラマ、映画など、「物語」に今までに触れていない方はいないと思います。

 

確かに、世界史というジャンルがどうしても好みに合わないということはあるでしょう。私も恋愛系の小説や映画は苦手です。

 

それでも、なにかしらのジャンルは、好きだなと思ったことがあるはずです。

 

例えば、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー。それぞれのレストランやワゴン、アトラクション、道にまで「ストーリー」がありますね。

 

美味しいパスタやピッツァが食べられるザンビーニ・ブラザーズ・リストランテは、20世紀のはじめ、ザンビーニ家の3兄弟がワイナリーを改装して開いたという「ストーリー」があります。

 

このように物語は日常にありふれ、しかも大昔から人々を楽しませ、魅了してきました。世界史だって人の動きでできてるのですから、立派な物語です。

 

世界史も物語。と考えれば、世界史への見方も変わるかもしれませんね。

 

世界史は役立つ?

これは私見ではありますが、役に立ちます。単刀直入に言えば、見える世界が豊かになります。

 

ディズニーの例でもあげたように、細かいものにまでストーリーってありますよね。今目の前にあるスマホだってどんどんさかのぼっていくことができます。

 

ものだけでなく、美術、音楽だって歴史があるわけです。例えば、旅行に出て世界遺産を見て、ただ「すごーい」って思うのは何かもったいないと思うんです。

 

ストーリーを知っておくと、感動が深くなったり、もう一回みた時でもまた違うものが見えたりしてきます。世界史を学んだあと、世界遺産めぐりをしてみたいと思えてくると思います。

まとめ

いかがでしたか?

世界史は国際関係を把握する上で役立つ、そして人によってつくられた歴史には「ストーリー」があり、それは面白く、そしてそれを知ることによって、これまで見てきた世界が豊かに感じられるようになるだろう、というお話でした。

 

1日3分でいいから世界史を学び、時には戻って復習したりして、グローバル時代に必要な教養を身につけてみてください!