どうも!ケイトです。
世界史の得点率を上げるカギになってくるのが現代史といいますが、授業が追いついていなかったり、1年生の初っ端に習っていて全く覚えていないというケースが多く、深い知識を持っている人は少ない傾向にあります。今回は、プラハの春について勉強していきましょう。
Contents
プラハの春とは
プラハの春というのは、1968年に起こったチェコスロバキアの民主化現象です。この頃、東欧諸国では同じように民主化運動が起きていきます。それぞれ見ていきます。
プラハの春
チェコスロバキアのメインパーソンは、ドプチェクという人物です。
チェコスロバキアは共産党政権だったわけですが、スターリン批判の内容について受容が進まず、党変革が行われない、経済は停滞など、問題が山積みとなっていました。
その状況下から、民主化、自由化を求める知識人や学生が増えていきます。
そして、1968年春、書記長に就任したのが、ドプチェクであり、彼は、民主化、自由化に踏み切ったのでした。その過程で首都のプラハでは西欧文化が開花します。
この一連の民主化、自由化の流れを1969年の春、プラハで、ということで「プラハの春」というのです。
語呂合わせ
ブラにちょこっと毒、一休狼狽
プラハの春(ブラ)
チェコスロバキア(ちょこっと)
ドプチェク(毒)
1968年(一休狼狽)
心が女の一休さん、不当に彼女を嫌う人に、ブラに毒を塗られてショックを受けている、というセンシティブな語呂合わせです。
他の国の民主化は?
冒頭にお伝えした通り、チェコスロバキアだけでなく、他の国でもプラハの春のような現象が起きていきます。
ソ連:ゴルバチョフの改革
ソ連ではゴルバチョフという書記長が就任。2022年に逝去したこの人物は、1985年の就任早々、前任のスターリンをボロカスに批判し、賛否を呼んだのでした。
彼の改革では、ペレストロイカ(改革)、グラスノスチ(情報公開)が有名です。
ペレストロイカと証する改革路線では、市場経済の導入、独立採算制の導入、スターリンを名指しで批判するなどし、共産党官僚政治からの脱却を図りました。
また、グラスノスチとは、情報公開の意です。就任直後にチェルノブイリ原子力発電所の事故が起こり、情報がまったく回らなかったことで被害が拡大。
このことで情報公開の必要性を痛感したゴルバチョフは、グラスノスチを掲げ、これまでの歴史の見直しを行い、スターリン時代に犠牲となった人々の記録を掘り起こして公開し、多くの名誉回復を行いました。
さらに、平和路線を唱えたゴルバチョフは、米ソの緊張関係をも緩和させていきます。続いて、1988年、新ベオグラード宣言では、東欧社会主義圏に対して、内政干渉を否定。
こうした改革を通して、ゴルバチョフは一役人気者に。そしてこの改革に触発された東欧諸国は、民主化に動き、1989年の東欧革命に繋がっていきます。
ポーランドではポズナニで、民主化を求める人々と、政府が激突。指導者がゴウムカという自由主義者になりました。
ハンガリーでは、社会主義やソ連の支配から抜けたいと訴える人々が大衆行動を起こし、ソ連が介入して鎮圧しました。
ポーランド
ポーランドでは、1980年からワレサという人物が、「連帯」という組織をつくり、政府に改革を求めていました。
1989年には、複数政党制のもとで選挙が行われ、「連帯」は見事に圧勝します。そのため、ポーランドでは、連立政権が発足するのです。
ハンガリー
ハンガリーでは、スターリン批判の後に大衆運動が起きた際の首相、ナジイムレの再評価が進みます。
それによって、ポーランドと同じように、共産党単独政権を倒し、複数政党制に変化します。
ルーマニア
ルーマニアでは、チャウシェスクという人物を覚えておいて欲しいのですが、彼は独裁者でした。また、ルーマニア以外の国では平和的に共産党単独政権や独裁体制が倒れた訳ですが、この国は違います。
1989年、反体制派(民主化派)が政府を倒し、新政府はチャウシェスク夫妻をすぐに逮捕します。そしてその日に45分だけ裁判し、その後すぐに処刑してしまいました。
それもクリスマスの夜に、テレビで放送していたみたいですね。
チャウシェスク夫妻の処刑映像は、今でも残っているので、興味がある人は見てみて下さい。なお、動画の閲覧は自己責任にて。
ベルリンの壁開放
また、ドイツでは、ベルリンの壁崩壊し、東ドイツが西ドイツに吸収され、ドイツは統一されます。
ドイツのベルリン封鎖、ベルリンの壁に関しては、以下の記事でまとめています。
ドイツが統一されたことをきっかけに、コメコンやワルシャワ条約機構も解消され、アメリカとソ連はさらに雪解けを見せ、さらには、東欧の社会主義圏は消滅するのです。
語呂合わせ
ブラにちょこっと毒、一休狼狽
プラハの春(ブラ)
チェコスロバキア(ちょこっと)
ドプチェク(毒)
1968年(一休狼狽)
心が女の一休さん、不当に彼女を嫌う人に、ブラに毒を塗られてショックを受けている、というセンシティブな語呂合わせです。
まとめ
まとめると、ゴルビー(ゴルバチョフ)すごくね?
それでは!
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。