みなさんこんにちは。ケイトです。
メソポタミアとエジプトのお話を今までしてきましたね。
今回は、受験生が苦手な地中海東岸、つまり、メソポタミアとエジプトの間の地域にいた民族のお話を貿易や文化を中心にしていきます!
Contents
対外活動と文化
アラム人→ダマスクスで内陸の中継貿易。アラム語は国際商業語
フェニキア人→シドン・ティルスで地中海貿易。フェニキア文字はアルファベットのもと。
地中海東岸って?
地中海東岸には、エジプトとメソポタミアを結ぶ通路が通っていて、この地域はシリア・パレスチナ地方とも呼ばれます。
また、通路が通っているということは、交通や貿易が盛んになりますよね。それゆえに、エジプトが新王国の時代くらいから、セム語系のカナーン人が交易で活躍しました。
しかし、謎の民族、海の民がギリシア(西の方)から進出してきます。
ちょうどその頃、シリア・パレスチナ地方を領土にしていたエジプト、ヒッタイトの勢力は海の民に進出の影響で弱まります。
つまり、小アジアのヒッタイト帝国と、エジプトの新王国の二大国が滅亡したことによって、この地方は空き地になるのです。
ここで、その土地を利用して活動を開始したのが
アラム人、フェニキア人、ヘブライ人
です。
今回はアラム人とフェニキア人。次回はヘブライ人について紹介します。
アラム人
シリアに多くの都市国家を作ったのが、アラム人です。前1200年頃にシリアのあたりで活動したセム語族の民族です。
ポイントとしては、内陸の中継貿易、そしてアラム文字です。
対外活動
ダマスクスを中心に、内陸の中継貿易をしました。
中継貿易とは、他国から仕入れたものを加工して別の他国に売る、貿易形態の一つです。
アラム人は内陸にある都市と都市を繋いだ貿易をしたんですね。
また、アラム人が建設した都市であるダマスクスは、後にイスラーム帝国のウマイヤ朝の都となります。
文化
貿易で活躍したため、アラム人が使ったアラム語は、国際商業語になりました。
貿易をするのに、言葉は同じである方が取引はしやすいですよね。アラム文字は各地で使われるようになり、各国の公用語になったりします。
アラム人が活動していた地域は後にアッシリア帝国の一部になりますが、アッシリアでもアラム語が用いられ、その後の世界に大きく影響を及ぼしていきました。
しかも、アラム語は、ヘブライ文字、シリア文字、アラビア文字、ソグド文字、ウイグル文字、モンゴル文字、満州文字のもとにもなっているのです。
フェニキア人
海岸沿いにあるシドン・ティルスに都市国家をつくりました。東地中海岸で前13世紀ごろから活躍したセム語系民族です。
ポイントとしては、海上貿易、そしてフェニキア文字です。
対外活動
地中海交通の中心だったギリシアのクレタ文明、ミケーネ文明が衰えたあと、フェニキア人は地中海方面の海上貿易を独占しました。
また、彼らは貿易のために各地に基地をつくり、資源を確保してそれを本国へ送るということをやっていました。
この基地というのは、後に「植民市」と呼ばれるものです。
特に有名なのは北アフリカのカルタゴ。カルタゴはポエニ戦争の原因になりますね。ちなみに「ポエニ」は、ラテン語でフェニキアという意味なんですよ。
また、フェニキア人は新バビロニアに支配されることになりますが、やがてアケメネス朝ペルシアに支配されます。
ギリシアと戦ったペルシア戦争では、フェニキア人の海の知識を活かし、サラミスの海戦では海軍として戦いました。
文化
フェニキア人は、カナーン人が使っていた表音文字から、フェニキア文字をつくります。そしてこれはなんと、ギリシア人に伝わりアルファベットのもとになるのです。
「a」はアルファ、「b」はベータですね。数学とかでよく使うやつ。。
じゃあaとbを連続して言ってみて下さい。
「アルファベータ」
「アルファベート」
「アルファベト」
…
気づきましたか?
「アルファベット」!。
こういうの知ると私は面白いなと思います。英語、アルファベットが紀元前の時代からあるってすごいなと感動するのです。
アラム人→ダマスクスで内陸の中継貿易。アラム語は国際商業語
フェニキア人→シドン・ティルスで地中海貿易。フェニキア文字はアルファベットのもと。
覚え方
今後出てくる用語も含めて覚えてしまいましょう。
あ~ら不人気へぼ足縛り
アラム人(あ~ら)
フェニキア人(ふ)
ヘブライ人(へぼ)
アッシリア (足)
バビロニア(ば)
リディア(り)
まとめ
いかがでしたか?
アラム人とフェニキア人に関しての解説でした。アラム人は陸、フェニキア人ら海の貿易で活躍したということを覚えておいてください!
アラム人、フェニキア人ってなかなかラッキーな民族ですね。
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